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生成AIの活用とDX推進について

「DX(デジタルトランスフォーメーション)」というと難しく聞こえますが、簡単に言えば、「デジタル技術を活用して、私たちの仕事や生活のやり方を、より便利にしていくこと」です。
例えば、身近な例として、お家のインターホンのように、訪問者がデジタル画面に映り、会話ができることで、安全かつ便利に対応できる——こうしたこともDXの一例になります。

また、「生成AI」とは、AI(人工知能)が人間の質問に対してインターネットから情報を集め、分析し、文章を作成したり絵を描いたりと、人間がこれまで行っていたことを高精度かつ瞬時にこなす技術です。
私自身も生成AIを活用していますが、以前は4〜5時間かかっていた資料作成が、わずか数分で完了するなど、とても便利な先進技術だと感じています。最近では、企業や自治体などでも導入が進み、一般にも広く普及してきています。

一方、現在美作市では、行財政改革の一環として職員の削減が議論されています。私も実際に職員の方々からお話を伺う中で、「職員数が減少し、これ以上業務負担が増えると厳しい」といった声を多く耳にしました。こうした現状を踏まえ、生成AIの活用をはじめとしたDXの推進によって、職員の負担軽減と市民サービスの向上の両立が可能ではないかと考え、以下の点について執行部に質問を行いました。


【質問1】

美作市のDX化と生成AIの活用は、現在どこまで進んでおり、今後どのように進展していくのか?

【執行部からの回答】

DXやAIは「市民の生活をより良くし、職員の負担を軽減するための技術」として認識している。現在は、固定資産税、軽自動車税の納付においてeL-QRコードの記載を開始したり、電子決済を導入するなど、DX化が進められており、市民サービスの向上にもつながっている。
また、令和8年度には行政の基幹システムを新しい標準業務システムへと移行する予定で、今後はAIの活用についてもさらに推進していきたい。


【質問2】

今後、市役所業務に生成AIを導入する予定はあるか?また、セキュリティを確保したAI利用環境の整備についての考えは?

【執行部からの回答】

生成AIは、情報収集・分析、文書作成、プログラム開発といった定型的な業務を自動化することで、職員の負担軽減と業務効率の向上が期待されている。
本格導入にあたって最大の課題は、生成AIに入力した情報が学習データとして利用されてしまう可能性がある点であり、AIベンダー(AIシステム提供事業者)による導入も選択肢の一つとして検討している。
費用対効果も含め、職員の業務負担の軽減は喫緊の課題であり、導入に向けた具体的な検討を進めていきたい。


【総括】

今回の質問を通じて、美作市としても、AI活用とDX推進が職員の業務負担軽減と市民サービスの向上につながるという共通認識を持っていることが確認できました。
今後は、課題を一つずつ解決しながら、AIが市の業務における「有効なツール」として前向きに導入されていくことを期待します。
職員の皆さんの仕事がより楽になり、さらに生産性が向上するように、スピード感を持って、市民にもわかりやすい仕組みづくりを目指し、検討と準備を進めていただきたいと思います。